世間では、「何かを頑張ることはいいこと」「春はスタートするチャンス」等と言われる。しかし今を生きることが精一杯で、何か挑戦する気持ちや状況ではない人もいる。おそらく後者の人が大多数ではないだろうか。「常に挑戦する人」は、本当にいるだろうか。
私は昨年まで常に、気持ちとして何かにチャレンジしてきた。テレビ局の編集マン、大学教授、プログラマー、国連職員、翻訳家、保育園の先生・・・。それらのために、様々な勉強やトレーニングを行ってきた。仕事をして社会貢献したいという思いがある。年金・手当は必要だが、その分恩返ししたいのだ。
しかし2024年春に体調不良になり、すべて諦めざるを得なくなった。パソコンをすると不随意の緊張で過呼吸や心不全になる。幸い今は大分回復し、休みながらパソコンできるようになったが、やり過ぎると全身に倦怠感が生じる。
広告やニュースを見ると、「リスキリング」、「キャリアアップ」等の言葉がはびこる。健常者の友人は転職や留学もしている。「やはり僕も頑張る」と思って、勉強を再開したら、また体調が落ちる。この繰り返し。夢と聞くと、モヤモヤする毎日である。
2025年4月、コンピュータグラフィックをやり始めているが、これもいつかは止めなければならないときが来ると思うと、悲しい。
普通に仕事を見つけ、仕事をしたいだけなのになぁ。令和の時代、私のような人を「残念な人」と言うのだろう。ただ、私以外の残念な人は、この世の中を生き抜いてもらいたい。生きてるだけでまるもうけ!