2025-06-06

調査研究の中身を書き出してみた(地域移行も踏まえた障害者支援施設の在り方)

 厚生労働省は、2024年11月から2月にかけて、障害者支援施設(入所施設)の、全国調査を行った。内容を私流に整理してみた。別紙「調査研究 事例」では、インタビュー結果が記載されいる。入所施設の代替として、グループホームが期待されている。当事者の葛藤がわかる。

調査は、以下のウェブページの、上から3ばんめにあります

「障害者の地域支援も踏まえた障害者支援施設の在り方に係る調査研究」

https://www.pwc.com/jp/ja/knowledge/track-record/welfare-promotion-business2025.html

(数字は間違っているかもしれません)

  • アンケートは、2525施設に配り、1173施設から回答。有効回答率は46.5%(図表13)

利用者について
  • 男女比は、6対4(現在の利用者、新規利用者、退所者とも同じ傾向)(図表47)。

  • 現在の利用者の年代は、次の通り(図表48)。18歳未満:21人、18歳~19歳:252人、20代:2,964人、30代:5,541人、40代:10,278人、50代:15,968人、60代:12,801人、70代:7,507人、80歳以上:1,876人

  • 新しく入った利用者の年代は、次の通り(同)。18歳未満:23人、18歳~19歳:168人、20代:390人、30代:452人、40代:761人、50代:1,327人、60代:850名、70代:268名、80歳以上:84名

  • 退所者の年代は次の通り(同)。18歳未満:4人、18歳~19歳:35人、20代:168人、30代:188人、40代:423人、50代:874人、60代:1,015名、70代:751名、80歳以上:334名。退所後の居住の場について、「死亡」が38.1%、「病院」が22.1%、「地域生活移行」が16.2%(図表61)

  • 入所理由。「入所施設以外の他の選択肢がなかったため」が25.4%、「常時介護が必要重度障害者で有るため、家庭での支援が困難」が24.2%、「家族の高齢化や疾病により、家庭での支援が困難」が21%(図表59)

  • どのくらい施設にいるか(在所期間)。5年未満:11,094件(19.9%)、5年~10年未満:7,961件(14.2%)、10年~15年未満:7,263件(13%)、15年~20年未満:6,413件(11.5%)、20~25年未満:5,635件(10.1%)(図表56)

日中活動について
  • 日中活動について、「居住する建物内」が80.2%、「敷地内」が14.1%(図表66,57,346人中)
施設について
  • 入所できる人数。50~59名が27.3%、40~49名が24.9%。定員削減を聞くと、「これまでと変わらない」が48.6%、「現在、最も少ない」が30%()

  • 財政状況は「黒字が続いている」が69.1%、「黒字と赤字を繰り返している」が15.7%(図表24)

  • 居室形態。個室のみが26.8%、1室つき複数のベッド(多床室)のみが14.5%、個室と多少室の両方ありが58.6%(図表26)

  • 同一所在地で実施しているサービスは、短期入所(97.3%)、入所支援(81.4%)、生活介護(77%)。(図表17)
  • ユニットケア。実施しているが18.2%、実施していないが81.3%。各ユニットの人数は「11人以上」が50.7%(図表29,30)。

地域移行について

  • 地域移行を希望する人。なしが46.3%(1,172人中)。地域移行した人数は、なしが72.7%(1,173人中)(図表105)